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結界師小説 | 結界師 2006/12/04 16:34
http://myhome.cururu.jp/koutatyatya/blog/article/61000619734

お嫁さん

 


久し振りにガキの頃の夢を見た。

あの頃はよく2人で一緒に遊んだ。家族に見つからないようにこそっそりと。それが当たり前だった。

あの日も川で遊んでいて、2人仲良くずぶ濡れになった。

 

 

 

 

 

「良守、あたしは一人で遊んでて川に落ちたって言うから、あんたもそう言いなよ」

「どうして?」

「だって…、うちとあんたんち仲悪いじゃない…」

そう言った時音は、何だか寂しそうだった。

「何で?」

「あたしもよくわかんないけど…」

歩調を緩めず、時音は続けた。

「あんたにもあたしにも、変な"しるし"があるでしょ?それで、どっちが正しい後継ぎかってモメてるんだって」

「どっちもじゃだめなの?」

「だめなんじゃない?」

「ふーん…。あ、じゃあさ!」

「ん?」

「ぼくが大きくなったら、時音の"およめさん"になるよ!そしたらどっちも"あとつぎ"になれるでしょ?」

あの時は我ながらすごく良いアイディアだと思ったんだ。

時音は驚いた顔で俺を見下ろしていたが、急に笑い出した。

「あはははっ、良守、それを言うなら"お婿さん"でしょ?」

「"おむこさん"?」

「そ。女の子は"お嫁さん"で、男の子は"お婿さん"」

「ふーん…。じゃ、ぼくは時音の"おむこさん"で、時音はぼくの"およめさん"になるんだよ!約束だよ!」

「…そーねー。大きくなっても、あんたがその約束覚えてたらね」

時音は、やけに嬉しそうな顔をしていた。

 

 

 

 

 

「なー、時音」

「何よ、朝っぱらから声掛けないでって言ってるでしょ?!」

いつもと同じ登校風景。朝も学校も嫌いな俺だが、時音と一緒にいられるこの時間は好きだったりする。

「だから、聞きたい事があるんだって!」

「あー、もう何よ?!」

くるりと振り返り、時音は俺の顔を見る。

「あ、いや、そのー…。やっぱいいや」

「はぁ?何なのよもう!!」

時音はまた前を向きすたすたと歩き出す。取り残された俺はその背中を目で追うだけ。

「聞けるわけ、ねぇよな…」

あの約束、覚えてるか、なんて…。

何も知らないガキの戯言だ。いつまでも気にしていても仕方ない。

「時音!待てって!!」

その言葉をいったん飲み込み、俺は走り出した。

 

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結界師小説 | 結界師 2006/12/04 16:32
http://myhome.cururu.jp/koutatyatya/blog/article/61000619728

良守の一日

 


8:00
祖父繁守を結界で防ぎつつ、弟利守に起される。
じじぃといつもの口ゲンカ&おかず(目玉焼き)の取り合いをしながら父修史の作った朝食を食べる。
修史の料理の腕は、その辺の主婦が勝てるものではない。

8:15
コーヒー牛乳片手に登校。家を出てすぐ時音に会う。
ラッキーと思いつつ軽く口ゲンカしながら結局一緒に登校。

8:50
1時間目数学。
お菓子の城の構想を練る。

9:50
2時間目国語(担任の授業)。
消しゴムハンコを彫りつつ居眠り。担任に怒られ、課題を増やされる。

10:50
3・4時間目英語・日本史。
引き続き睡眠タイム。

12:30
給食。
デザートのゼリーの味がイマイチでガッカリ。
その後昼休み。友人市ヶ谷・田端がうるさいので(特に田端は時音のことをしきりに知りたがるので)いつものように屋上で昼寝。

1:10
5時間目美術。
彫刻に熱中し、先生に誉められる。

2:10
6時間目科学。
終止昼寝タイム。

3:00
教室掃除。
適度にやる振りをしつつ適度にサボる。

3:20
下校。
途中でパティシエ霊に会い、さっさと成仏しろと念を押す。
が、ついつい一緒にケーキ屋のショーウィンドウを覗きに行き、モチベーションアップ。

3:45
帰宅。
授業中書いた設計図に、さっき見たケーキから得たアイディアを書き加える。
その後3時間ほど仮眠。

7:00
夕食。
おかず(さんまの塩焼き)をじじぃから防ぎつつ味わう。

7:30
じじぃが風呂に入った隙に、お菓子の城作り。
パティシエ霊もやって来て、アドバイスを受ける。
出来具合のチェックをしている所に、匂いを嗅ぎつけたじじぃが乱入。
パティシエを逃がし同時に結界を張ろうとするも、あえなくチョップを受け破壊される。

9:00
2時間ほど修行(筋トレ、精神統一)。
時音を守るため、日夜修錬を惜しまない。

11:00
斑尾と共に出勤。
時音&白尾はもう来ていて、異常を探していた。

11:15
異常発見。小さな毛鞠が一匹。
あと一歩という所で逃げられ、時音が滅する。
時音、白尾、斑尾に馬鹿にされ、立場なし。

0:00
再び異常発見。今度は大きな鬼。
先に時音達が見つけ、滅しようとしていたが苦戦。
「時音を守る」という一心で、左足を負傷するも鬼を滅する。
時音がくれた薬を塗り、2人で修復にかかる。

2:00
本日の任務終了。
今日も時音にケガがなくて良かったと思いつつ帰路に着く。
途中斑尾に鹿の生肉魂つきを催促され、どうしようかと悩む。
帰宅後、風呂に入りそのまま就寝。

そして最初に戻る。

 

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結界師6 | 結界師 2006/11/11 18:08
http://myhome.cururu.jp/koutatyatya/blog/article/61000537810

結界師のあらすじ

 

妖怪退治の専門家『結界師』を務める墨村良守は、妖(あやかし)を呼び寄せその力を高めてしまう魔性の地「烏森」に建つ私立烏森学園で夜な夜な妖を退治する毎日に明け暮れている。墨村家の隣に住む雪村時音も同じく結界師である。「間流結界術」の開祖である間時守が子をなさなかったために、その弟子であった墨村家と雪村家は400年もの間どちらが正当な後継者であるかを争い続けながらも共に烏森の地を守り続けていた。良守はかつて自分のミスから時音に大ケガを負わせてしまった事を悔やんでおり、それ以来二度と時音や周りの人々を傷つけないために戦うことを決意していた。そんな中、烏森の持つ特異な力に目をつけた『黒芒楼』(こくぼうろう)を名乗る、妖でありながら異色の人間社会らしきものを形成する者達、更にはそれに釣られるように人間の異能者集団『裏会』(うらかい)までもが烏森を求めて画策を始め、今、烏森を中心に何かが動き始めていた‥‥。

 

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結界師5 | 結界師 2006/11/11 17:56
http://myhome.cururu.jp/koutatyatya/blog/article/61000537761

用語
天穴(てんけつ)
槍の矛先部分と柄の間に輪のついた結界師が使う武器。構えて「天穴」と唱えることで輪の部分から妖の残骸を吸い取り消し去ることが出来る。戦闘の最後に、後処理として使用することが多い。墨村家と雪村家では上部の形が違う(墨村は長刀のようなもの、雪村のは円の上に槍の穂先が付いているような形)。


妖混じり(あやかしまじり)
妖を使役する異能者とは異なり、妖の力を自身の体内に持つ者を指す。主な特徴は、人間の域を超えた驚異的な身体能力と回復能力の二つ。身体の一部を寄生されている『寄生型』と、身体全体を寄生されている『統合型』の二つの分類があり、戦闘においては寄生された部位を変化させて戦うが、統合型の完全変化(身体全体変化させる)は妖化を意味し、能力者自身、己を制御出来なくなる為掟により禁じられている。実際、体内の妖に飲み込まれて人としての均衡を失う者や、恐れ持て余した結果その一生を力を封印することに費やす者もいるという。そのために一定の量の力を解放すると燃えるような痛みが走る炎縄印というストッパーが限にはつけられていた。
人皮(ひとがわ)
黒芒楼の妖が使用している妖の気配を消し昼間にも行動できるようにする特殊な皮。ただしこれを着ている間は妖としての力が制限される上に使用可能時間にも限りがある。
異界(いかい)
この世とは隔絶され、人も妖も簡単に行き来することは出来ない場所。

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結界師4 | 結界師 2006/11/11 17:54
http://myhome.cururu.jp/koutatyatya/blog/article/61000537749

絶界(ぜっかい)
結界術の一種。間流とは異なり、身の回りに黒いオーラを纏い、敵の攻撃を弾いたり、強度によっては触れた物を消滅させることができる。強度や形状は使い手の感情や技術に左右されるようだ。


式神(しきがみ)
呪符に術者の呪力を込めることで形(ヒトや鳥等)へと形を変化させ、術者の命で働く存在を生み出す術。呪力の込め方次第で形や大きさを術者の自由に変え、クレイ人形のようなものから寸分たがわぬ人の姿まで作ることが可能である。通常、呪符には術者の印が記されているが、高レベルな術者の場合は印を消すことが可能である。
修復術(しゅうふくじゅつ)


壊れたものを呪力を用いて元に戻す術。烏森は、昼間は学校であるため夜の戦闘で出来た破壊はこれで直すが、地面がえぐれた等の自力でなんとかなるものは自力で直す為、上記の式神はその時よく使われる。

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