タロウ王子は、家の王子っぷりを発揮して、すくすく育ってきました。
だから当然、自分もその分成長したと思っていました。
でも、勝手に成長するわけではどうやらないみたいで。
成長するには、それなりに過程があるけれど、
それは時の流れでしかないと思っていました。
さっき、散歩の途中でとあるわんちゃんたちにお会いしました。
小学校2年生のときにタロウとともにいろいろとお世話になった方たちです。
そのときは、小さかったしいろいろ迷惑をかけてしまいました。
その後、なんだか行きあわなくなりました。迷惑をかけたまま、かけっぱなしで。
さっき会ったとき、気まずかったんです。
「お久しぶりですね。ずっと前は、本当にありがとうございました。」
そうやって言うことができないな、って思ったんです。
簡単なことですが、そういった簡単な人付き合いが少し苦手だったんです。
おまけに、相手はボールを持っていて、
そのボールを見たらタロウはたちまち食らいついてはなさなくなる、
また、迷惑をかけると思いました。
タロウは、すごく遊びたそうな顔で、ぐいぐいと縄を引っ張ってました。
相手のわんちゃんも、こっちを見て、尻尾を振っていました。
なのに、自分が人付き合いが苦手なだけでタロウを遊ばせることができなかったなんて
タロウにとっては理不尽でしたよね。
鎖につながれたペット生活だけでも、苦しいのに、
仲間と遊ぶことさえ制限されるなんて本当にいやだったと思います。
なのに、素直に謝って、遊ぼうっていえないから、
方向を変えてぐいっと首を強く引っ張ってしまったなんて間違っていましたね。
タロウは、本当はすごく臆病でだれかが来るたびダッシュで逃げていました。
そんなタロウがお友達と積極的に遊びたいと思うなんて、
ずいぶんな成長です。なのに、それを妨げてしまったなんて、
自分の望みにも反していました。
帰ってきてから、タロウにあやまりました。
「ソラくん(犬の名前)と遊びたかったよね。
急に首を引っ張ってごめんね。いたかったよね。
ずっと遊びたいって言ってたのに、無視してごめんね。」
タロウはすごく嫌だったろうに、強引に引き離されて家につれもどされて。
なのに、いつもと変わらない顔をしていました。
素直にふせをしてなでられて。おやつを見せたら、喜んで。
なんでだろう、と思いました。
でも、こう考えるようにしたんです。
タロウはタロウなりに、自分に成長するチャンスをくれたんじゃないかな。
甘い考えかもしれないけれど、ここでタロウに嫌われては二人で成長はできないから。
もう一度、話しかけてみるチャンスをくれたのかな、と思います。
成長のチャンスを失ったことを受け入れて、
「まだいいよ。次に、頑張って話しかけてみなよ。
そうしてくれたら、うれしいから」
と思ってくれたのかな。
どっちがどっちを育てているのかわからないけど、
こうやって何かにぶつかったらフォローするのが、
互いに成長するって意味なのかもしれません。ゆっくりでも、
二人が必ず成長する方法を、タロウはとってくれたって考えていいのかな。
寿命の短いタロウとすごす日々は、絶対に駆け足で過ぎていきます。
でも、その間にある困難を乗り越えたら、充実した日々をおくれるのでしょう。
タイトルに、
この子といっしょに成長するのは、案外難しいのかもしれない。
と書きましたが、タロウの一生の中の少ない時間をわけあたえてくれているのだから、
その時間を大切にすごすことで、難しいだなんて感じないと思いました。
タロウ、いつも迷惑をかけてごめんよ。
少しだけ、時間を分けてほしい。必ず成長するって誓うからね。

なんか文章が乱れてますね;;
気をつけます。